2019-01-01から1年間の記事一覧

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私に写真を教えてくれたのは有名な写真家やカメラマンやSNSでもなくて、宮﨑あおいさんです。 彼女の立ち振る舞いや演技はもちろん、ありのままの生き方がとても好きで、彼女がフィルムにこだわって写真を撮ってるのを知りました。 18歳のクリスマスが近くな…

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師走なのに年末感がないまま日々を過ごしてる。 毎年あっという間と思うが、今年は少しだけ感覚が違う気がしている。 毎年何もないまま今年が終わると師走になるといつも焦るが今年は特に焦ることがない。 そう思うのは2月に個展をやったことが大きい。 もう…

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感傷に浸ってるだけと言われたらそうなのかもしれない。いつも想像力がなくて、自分の身に起きたことでしか表現できない。なにより私の写真はとても弱かった。誰かに届けようとも思ってないその写真はどこまでもひとりよがりで、どこまでも孤独だった。本当…

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6年前のことを思い出した。 何もかもが嫌で、街に出れば鏡に映る自分の姿を見る度嫌になり、真っ暗な部屋に帰ればひとり声を出して泣いた。 何もなかった。何も。自分が嫌になるくらい、誰もいなかった。誰も思い浮かばなかった。 そんな時にラジオではじめ…

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平成元年2月に私は産まれた。 予定日を過ぎても産まれてこなかったため、陣痛を起こす薬を使うことになった。 双子だった私はもうひとりよりも先に産まれたのでお姉ちゃんになった。 母は名前をつけるとき平成元年生まれだから平成の文字を入れようと思った…

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駅までの帰り道、車の中で慌てて除光液で爪の青色を落とした。 3月で上京して8年が経った。22歳だった私も気付けば30歳になった。 あの頃言われた母の「いつでも帰っておいで」は私にとってはお守りみたいな言葉で、でも自分の中では「今さら後には引けませ…

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中学生の頃、数学の先生が少し変わった先生で数学の授業中なのに全然関係ない話をして、それについてみんなで意見を出し合ったりすることがたまにあった。(例えばA子さんはB子さんに頼まれて授業中手紙をまわしてたら、それが先生にバレてA子さんが怒られて…

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人から言われる「絶対」という言葉を信じることができない 「絶対」という言葉が嫌いというわけではない むしろ私は私自身に絶対という言葉をよく使う 小学生の頃「絶対に誰かに言わないでね」といわれた約束を私は大人になるまで守っていたら、「まだ守って…

2011年3月、22歳のときに上京した。 3月11日 私は地元の花屋で働いていた。水切りをしてる最中、突如目眩のようなものが襲い、倒れそうなったが、バケツの水面が揺れているのに気付き、目眩ではないことがわかった。 地元の花屋で2年働き、奨学金を全額返済…

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2015年、まだZINEというのも今ほど知られてなかったときにはじめて作った。 その年はじめてフォトコンなるものに応募するため自分の写真を冊子にしようと思ったものの、その時の私はフォトショの使い方もわからず、どこで印刷すればいいのかもわからず、本当…

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個展が終わってもうすぐ2週間が経ちます。 個展終了の翌日からウイルス性の胃腸炎になるという、いかにも私らしく今思い返すと少し笑えます。3日も寝込んでしまい、ゆっくり展示を振り返ることもできず、ただ時間だけが過ぎていき、しまいにはあれは夢だった…

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よくアーティストの人が「自分の中にある個人的な思いを歌にしたら、それがたくさんの人に届いて」というのを聞いたことがある。 私もそれと同じで、ある人に届けたいと思ってたものが知らないうちにたくさんの人に届いて不思議な気持ちになってます。 展示…

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小学生の頃通信簿に「クラスで目立つことはありませんが」と書かれていたのを今でも覚えてる。教室にいる時はいつもはじっこ、いじめられるわけでもなく、目立つわけでもない、それが私だった。 勉強ができるわけでもなく、運動ができるわけでもない。絵がう…

10

いつの日からか変わらなきゃと思うようになった。 10代の頃はそんなこと一度も思わなかったし、20歳になった時にも変わってゆく人達の中で変わらない私を見て「変わらないでね」と言われた。 今の状況に満足してなくても、変わらなくても何も問題はなかった…

09

私は一度好きになると頭がおかしくなるくらい好きになってしまう。 その人の為ならなんだってやるし、最後には死ねるくらい好きだなんてことまで思ってしまう。 たとえばその人の声が出なくなることがあれば、すぐにでも自分の声帯を差し出す。 私はずっとこ…

08

小さい頃からみんなと同じがあまり好きではなかった。 小学生の頃に仲の良い友達と筆箱を買いにデパートに行ったとき、偶然同じクラスだけど違うグループの少し気の強い子に会ってしまった。 その子に筆箱を買いに来たと言うと「じゃあ3人でおそろいにしよう…

07

小学校6年生の時に友達から「NANA」の1巻を借してもらい放課後に校庭の隅で隠れて読んだ。 それまで少女漫画を読んできた私には少し大人な世界だった。この頃私にとっても東京はとても遠いところであり、いつかこの町を出ようとまではそのとき考えてなかった…

06

何度も地元に帰ってきなよと言われるし、何度もどうして東京にいるのと聞かれる。 いつだって離れることができると思われている。本当のことだから仕方ない。 地元は嫌いではないけれど、私にとってはたまに帰ってくるくらいが丁度よくて、きっとここで暮ら…

05

夢をよくみます。 悪い夢も良い夢も、同じくらいよく。 覚えてる夢がいくつかあって 「久しぶりに見た君はなんだか一人みたいな顔しててさみしそうだった。ほんとうは昔好きだった人を探してたはずなのに、君を見つけたらほっとけなくなってしまった。君に何…