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個展が終わってもうすぐ2週間が経ちます。

個展終了の翌日からウイルス性の胃腸炎になるという、いかにも私らしく今思い返すと少し笑えます。3日も寝込んでしまい、ゆっくり展示を振り返ることもできず、ただ時間だけが過ぎていき、しまいにはあれは夢だったのかもしれないと思うほどでした。

 

個展では本当に多くの人が見に来てくれて本当にうれしかったです。ありがとうございます。搬入が間に合わなかったりとご迷惑をおかけしたところもたくさんあったと思います。あまりお話できなかった方もいて、せっかく来ていただいたのにすみませんでした。

 

私は小さい頃から自分が誰なのかわからなくなることがよくあります。名前を呼ばれても、鏡を見ても自分がわからなくなることがあります。

でもこの展示期間中だけは私が私であれた気がします。

 

「青い夢の途中で君の声を聴いた」はどこにでもいる普通の女の子の話です。その子はある人に出会って夢を見ます。でもいつか夢は覚めて、夢も希望も全部失くします。それでも彼女は前を向こうと決めます。ただひとつの感情を捨てて。幸せだと思ってた日々は本当は違くて、戻れないことを知って泣きました。変わりたいと思ってたのにほんとうは変わりたくなんてなかった。

彼女にとって希望も絶望も、光も影も、憧れも夢も、全部青でした。

青い夢の途中で君の声を聴いたとき、思いました。君の声が聴けるならもうそれだけでいいと。

青い夢の途中は夢の終わりだと思っていたのに、この夢にはまだ続きがあって。

彼女はまた届かない光を追い続けるのだと思います。


「今日も生きたね。また明日」

生きてさえいればきっといつかまた会える

 

 

 

また展示がしたいと思ってます。

まだまだ届けたいものがたくさんあります。

これからもどうか見てもらえたらうれしいです。